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外国人労働者の安全配慮義務

日本で働く外国人労働者数の増加に伴い、外国人労働者の労働災害の件数も年々増加し、死傷者数が増加傾向にあります。

全業種と比較しても外国人労働者の災害発生率は高くなっています。

業務経験が比較的短い、日本語そのものの理解が不十分、コミュニケーション不足により、職場の「危険」の伝達・理解が不足などの要因が考えられています。

 

引用/厚生労働省サイト

 

 

■外国人労働者の安全衛生管理のポイント

1.コミュニケーションの確保

外国人労働者は、言葉や文化の違いにより、安全衛生管理に関する指示や注意喚起を理解しづらい場合があります。

そのため、言葉の壁を乗り越えるために、日本語が理解できない場合は、専門の翻訳者や通訳者を手配するなど、コミュニケーションの確保が重要です。

【緊急時に備える】

まず、緊急時に必要な「危ない」、「逃げろ」などの言葉を最初に教えることが重要です。

外国人労働者には日本語が通じない場合があるため、言葉だけではなく絵やマークなどを用いてわかりやすく伝えることも大切です。

例えば安全教育資料を作成する際には、写真やイラストを多用し、禁止行為などを「×」で表記して、分かりやすく説明することが必要です。

日頃から積極的に声をかけ、コミュニケーションを取ることで、外国人労働者の日本語能力向上につながるため実践していくことをおすすめします。

 

2.安全教育の実施

外国人労働者は、労働環境や労働法に不慣れであるため、安全教育の実施が必要です。安全教育は、言葉の壁を乗り越えるために、絵やイラストなどの視覚的な教材を活用するなど、工夫が必要です。

【わかりやすい「安全衛生教育」の実施】

外国人を採用する場合や作業内容が変更になった場合には、「安全衛生教育」を実施することが必要です。口頭での説明に加え、外国人が理解しやすい言葉で書かれたマニュアルを用意することをお勧めします。外国語でのマニュアル作成が困難な場合には、厚生労働省が提供している「マンガでわかる働く人の安全と健康(教育用教材)」を活用できます。これらは、マンガを用いてケガをしやすい状況や注意すべき点を分かりやすく説明した教材で、18種類が用意されており、日本語のほか、11~14ヶ国語に対応しています。8つの業種と業種共通の教材が用意されているので、適切な教材を選択して利用しましょう。

職場のあんぜんサイト」では、多言語で提供されている「安全衛生教材」の動画が公開されています。こちらもぜひ活用して、安全な職場環境を整備していきましょう。

 

作業の説明は理解度を確認しながらOJTで】

外国人労働者とのコミュニケーションでは、言語や文化の違いから作業の説明が伝わりにくいことがあります。このため、作業内容や必要な用語を詳しく教えることが大切です。

作業の説明にはOJT(On-the-Job Training)が最適です。現場で実際に作業を行いながら説明し、理解度を確認することが重要です。また、作業中に生じた疑問や不明点は、すぐに解決するよう心がけましょう。

外国人労働者の母国によっては、日本とは異なる安全文化がある場合があります。そのため、日本人労働者にとって当然の安全ルールが、外国人労働者にとっては当然でないことがあります。このため、安全教育に力を入れ、継続的に行い安全意識を高めることが大切です。

作業の説明では、現場で作業状況を確認しながら説明することが望ましいです。特に、どのような危険があるかに重点を置き、相手が正しく理解しているかを確認することが必要です。リスクが高い作業については、繰り返し丁寧に教えることが必要です。

 

3.作業環境の整備

外国人労働者が安全に作業できるように、作業環境を整備することが必要です。例えば、作業場所の明るさや温度管理、危険な機械や設備の使用方法の説明などが挙げられます。

 

4.事故や緊急時の対応

事故や緊急時には、迅速かつ適切な対応が必要です。外国人労働者が事故や緊急時に不安やパニックに陥らないよう、予めトレーニングを行うことが望ましいです。

 

5.監督体制の強化

外国人労働者を雇用する場合は、監督体制を強化することが重要です。外国人労働者が安全に作業できるよう、上司や現場監督が積極的に指導することが必要です。

 

以上のポイントを踏まえ、外国人労働者の安全衛生管理を徹底することで労働災害の未然防止につながっていきます。

 

 

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